| 9 | かささぎ |
| 8 | オシドリ (Mandarin Duck) |
| 7 | 白腹 ( Pale Thrush ) |
| 6 | 小啄木鳥 ( Japanese Pygmy Woodpecker ) |
| 5 | 鷺 ( Gray Heron ) |
| 4 | 四十雀 ( Great Tit ) |
| 3 | 銀杏 ( Gingko ) |
| 2 | 鵯 ( Brown-eared Bulbul ) |
| 1 | 目白 ( Japanese White-eye ) |
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#7 白腹 ( Pale Thrush )
(写真の撮影及び提供は、古屋 真氏)
11月と言っても暦ばかりのことで、陽気の続くとある日のこと。職員室の道路側の窓で、 「ばん!」という何かがぶつかる音がした。何事かと外を見ると、ひさしの所に茶褐色の鳥が仰向けになって倒れている。
両足を上に向けてぴくりとも動かない。職員室のガラスに向かって激突し、昇天してしまったようだ。 年に一度か二度、カワセミも校舎の窓に激突するらしい。まあ、鳥でなくとも、
デパートなどの入り口の自動ドアにぶつかりそうになることがあるが。窓に薄く色をつけてやれば、 衝突しなくなるのだろうか。
さて、この哀れな鳥は、ツグミほどの大きさだが、胸腹部にツグミ特有の黒斑点がなく、 やや薄い灰色をしている。同じツグミ科のシロハラだ。これといって特徴のないまことに地味な鳥である。外見だけでなく、
その行動も地味であるらしく、手元にある「愛媛の野鳥観察ハンドブック」によると、「薄暗い森に生息し、 あまり姿を見せない」そうである。
シロハラとの初めての出会いがこのような形になったのは、残念ではあるが、 いつものように、生物のM先生に引き取っていただくことにした。
#6 小啄木鳥 ( Japanese Pygmy Woodpecker )
(写真の撮影及び提供は、YAMAGUCHI MASAO氏)
3階の教室で授業をしていると、窓の外からトットットットッという音が聞こえた。あまり大きな音ではないが、キツツキ特有のドラミングであることに間違いない。窓から身体を乗り出して覗いてみると、黒褐色の背中に白い模様の小さな鳥が、キンモクセイに垂直にとまって、小刻みにくちばしを動かしているのが見えた。コゲラである。
#5 鷺 ( Gray Heron )
(写真の撮影及び提供は、古屋 真氏)
冬季長野オリンピックの応援歌とも言える歌に、山下達郎の「ヘロン」がある。ヘロンというのは、サギのことだが私たちが池や河川でよく見かけるサギはコサギだ。ただ、コサギは英語名で、little
egretなのでこの鳥のことを指すのではない。英語の辞書で調べてみると、heronというのは「特にアオサギ」と表記されている。なるほど、アオサギは英語でgray
heronとなっているから、おそらく達郎もこの鳥のことを歌っているのだろう。
歌詞の一節に「鳴かないでヘロン 雨を呼ばないで この街を柔らかな光満たすまで」とあるが、これはヘロンが朝の象徴であり、鳴きながら飛ぶとその日は雨になるという言い伝えによる。ジャンプ団体競技は、雨の代わりに時折視界が遮られるほどの大雪に見舞われ、最悪とも言えるコンディションの中で行われた。
1本目、日本は第2グループが飛び終わった段階で、2位のドイツに圧倒的な差をつけてトップを維持していたが、第3グループの原田が、期待通りの(!?)失敗ジャンプで首位の座から転落してしまった。その原田選手が、2本目には最長不倒の137mを記録し日本ジャンプ陣は金メダルを確実なものにしたのだが、最後の最後までハラハラしながらテレビの前にクギ付けになってしまったのは、原田選手のおかげだということになる。
歌はさらに続く。
「飛び立てヘロン 金色の空へ ゆるやかに舞い上がれ 風を追いながら」
金色の空に向かって飛び出し、見事ゴールドメダルを手にした原田選手は、「リレハンメルの失速」という自縛からやっと解放されたようだった。試合後、まるでうめき声のような声でインタビューに答えていた彼の姿が印象的だったが、彼の背負っていたモノの、いや我々日本人がこの4年間彼に背負わせていたモノの重さを改めて感じさせられた。
今こそ、大声で叫んでもらいたい。「この野郎、ざまあみろ!」と。そして、そんな彼に本当に心から、おめでとうと言いたい。
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#4 四十雀 ( Great Tit )
(写真の撮影及び提供は、古屋 真氏)
秋には私の目を楽しませてくれた銀杏の樹も、今はすっかり葉を落とし寒々とした姿をさらしているが、 それでもよく見ると、早や小枝の先に小さな芽を出しており、春の訪れを予感させる。
今朝いつものように、 車から出て、校門前の雌雄の銀杏を見上げると、雌木の先端に一羽の小鳥が止まっているのが目に入った。 その姿や大きさから判断すれば、小雀、日雀、山雀、四十雀、五十雀のいずれかだろう。学術名は、それぞれparus(四十雀)
montanus(山の), parus ater(黒), parus varius(斑の、多色の), parus major(大きい), sitta(五十雀)europaea(ヨーロッパの)であり、名前からしていずれも似たような鳥であることが分かる。
ツーピー、ツーピーという甲高い声を聞いたとき、「山雀かなっ?」とも思ったが、それにしては尾羽がやや長いような気がした。 早速、車の中から双眼鏡を取り出し、その姿をとらえた。頬につける白粉のような耳羽で、四十雀だとすぐ分かった。
しばらく眺めていると、枝から枝へとせわしなく飛び移り始めた。おそらく、 冬を越して十分柔らかくなった銀杏の実を啄んでいるのだろう。四十雀は、里の森にも生息し、
害虫をよく食べることから森のお医者さんとして、生態系の中で重要な役割を果たしている。
県内のどこでも目にすることができ、別段珍しくもない鳥だが、出会うたびにしばし見入ってしまうのは、 やはり、シジュウカラという名前に自分の姿を重ねるためだろうか。心の中で、「シジュウカラ、シジュウカラ。」
と繰り返し唱えてから、職員室へと向かった。
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#3 銀杏 ( Gingko )
校門に立ち校舎を見上げると、見事な雌雄の銀杏の大木がそびえているのが眼にはいる。
私は、この銀杏の姿を通して季節の移り変わりを最も感じている気がする。新緑の季節に青々とした葉でその身を包み、
薫風渡る中、威風堂々としたその姿は、何かしら新しい力が生まれてくる予感さえする。
しかし、
その幻想的な姿を見せてくれるのは、その全身が黄色い葉で包まれる秋である。例年、11月下旬のある日、
銀杏の葉が突然秋風に力なく舞い落ちる。銀杏の落葉が織りなす自然のパフォーマンス。
まるで夏の日の通り雨のようにパラパラと音を立てながら落ちる葉。瞬く間に、
前庭とロータリーが黄色い絨毯で敷き詰められてしまう。
図書研究所の2階からその自然の繰り広げる幻想の世界にひとり浸っていたが、ふと目を幹元にやると、
女学生がひとり両手を広げ、降り注ぐ銀杏葉を全身で受けとめようとしていた。言葉にならない声を発しながら・・・。
「うわーっ」「うぉーっ」「あーっ」
「おーい、何しとんや。」
「センセイ、すごい、すごい。こんなの信じられない。
すごい。」
自分が今感じている身体の震えを誰かに伝えたいという想いが、切ないほど伝わってくる。
まっ黄色に色付いた銀杏の葉が舞い落ちる中、彼女も軽やかに舞いながら陶酔の中にいた。いつの間にか、私の目は、銀杏の葉を身にまとった彼女に釘付けになっていた。銀杏の舞い落ちる幻想界を独りで楽しもうとした私のもくろみは見事に崩れ去ったが、
この景色も悪くないと思った。
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#2 鵯 ( Brown-eared Bulbul )
(写真の撮影及び提供は、野田 信一氏)
4階から見える重信川の岸辺も水不足の今年、夏場には黒装束に身を包んだカラスの群が目立っていたが、
ようやく水鳥たちも帰ってきて、色とりどりのにぎわいを取り戻し始めている。校内の中庭では、例のピューイ、 ピューイと甲高い声で鳴きたてるヒヨドリやキュウルル、キュウルルとセキセイインコのような声でうるさく鳴くムクドリが、
わがもの顔で枝から枝へと飛び交う姿が目につく。
ところで、ヒヨドリといえば、全身が灰褐色のくすんだ羽で覆われ、
頭の部分はやや青味がかった色をしており、実に地味な装い、暗い感じのする鳥である。ただ、
この鳥は鳴き声の他にはっきりとした二つの特徴を持っているので見分けやすく、私のような初心者には誠にありがたい鳥だ。
一つは、その飛び方にある。つまり、ヒヨドリはキツツキに代表される深い波形を描きながら飛ぶ鳥の仲間で、
強弱をつけたリズミカルな飛び方がお気に入りのようである。
もう一つは、褐色の耳羽である。特にこの耳羽のことは、
英語名と学名とで使われているくらいだから、この鳥の代表的な特徴と言っていいだろう。ちなみに、英語名はBrown-eared
Bulbul で、「茶色の耳をしたヒヨドリ」という意味であり、学名のラテン語では、Hypsipetes
amaurotisと言い、「暗色の耳の高く飛ぶ鳥」という意味である。
甲高い鳴き声を発し、地味なだけのヒヨドリではあるが、
一年中中庭の木々の間を忙しく飛び交い、草木の実をついばむ姿を見ていると、不思議なものでなんとなく愛着を感じてしまうのである。
#1 目白 (Japanese White-eye )
(写真の撮影及び提供は、古屋 真氏) 
知人が、「梅の花が見頃だよ。」と勧めてくれたので、家族で砥部の七折れに出かけた。
森林公園の中にある大谷池で、マガモ、カルガモ、ヨシガモ、トモエガモといった水鳥たちを観察した後、七折れへと向かった。
10分ほど車を走らせ、坂を上りきると、道路沿いにみごとな白梅が姿を現した。思わず車を止め、しばし見とれているうちに、
白梅の美しさとその花が放つえも言われぬ香りに酔ってしまいそうになった。そのうち、枝の間だから「ツィー、ツィー」
と鳴く小さな鳥が見え隠れしているのに気づいた。傍らに佇んでいた妻が、「あっ、ウグイス。」と幾分抑えた声で言った。
無理もない。むかしから一般に「梅に鶯」と言われているのでよく勘違いされるが、実はこの小鳥はメジロなのだ。つまり、
「梅にメジロ」なのである。鶯は、全体が茶褐色で少し汚れた感じがする鳥で、おそらく、あのあまりにも有名なさえずりである、
「ホーホケキョ」や「鶯色」という言葉から受けるイメージとは結びつきにくかったのであろう。だから、
昔の人も鮮やかな鶯色をしたメジロをいつの間にか鶯として愛でるようになったのではないだろうか。
メジロはその名のとおり、目の周囲に白い輪があり、実に愛くるしい顔をしているが、よく見ると、
その白い輪は体毛の一部がそこだけ白くなっている。まるで、白いペンキで縁取りされたかのように。
それにしてもなんとメジロの多いことか。梅の枝のここかしこで押し合うように寄り添い、まさに「目白押(めじろおし)」
という言葉がぴったりの光景であった。
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