よく使われる方言100語

や・ら・わ・ん
やぎね
南予 中予 東予
軒下、屋根の差しかけの部分。昔の家屋は日避けと雨風しのぎのため広かった、
【例】
「ヤギネのネキにベコの子がズンどった」
…「軒下の近くで子牛がうづくまっていた」



やたけだに
南予 中予 東予
やたらと張り切って、気負い立って、猛りつのって、強引にの意。
【例】
「そうヤタケダニおらぶ(叫ぶ)な、頭に血ィでものぼったんか」
…「そんなにわめき、叫ぶのはやめなさい。なにに興奮してるんですか?」



やねこい
南予 中予 東予
ずるい、一筋縄ではいかない、たちが悪い、悪知恵が働く。すんなりとは納まらないこと。
【例】
「あの男はヤネコイけん気ィつけんと差しくられるぞ」
…「あの男はたちが悪いから、うまく立ち回られないようにしなさいよ」



やまこ
南予 中予 東予
はったり、虚勢を張る。ものごとを山ほどにふくらませる、根拠のない主張。
【例】
「あんまりヤマコを張りよると、いまにツヅマリがつかんようになるゼ」
…「あまりはったりばっかり言っていると、そのうち収拾がつかなくなりますよ」



やんしに
南予 中予 東予
しきりに、うるさく、あつかましく、どうしてもの意。シャッチとほぼ同義。
【例】
「いやじゃいうのに、ヤンシニ誘うもんじゃけれ、ついて来たのよ」
…「断ったのに、うるさくすすめられてついて来ました」



りいする
南予 中予 東予
高いところから降りる。またオンリイするとも。
【例】
(孫を肩車していて)「じいちゃん腰が痛うなった、もうリイしようや」
…「重くて腰にこたえる、もう降りて歩こうね」



んだら
南予 中予 東予
日本語で「ン」ではじまる言葉は珍しい。私たちという自称代名詞。お前達ならウン(汝)ダラとなるはずで、ウの省略形ではない。ラは複数形を表す接尾語。
【例】
「そんなことンダラいやぞ」
…「そんなことは私たちはイヤですよ」




◆◆ 一 口 メ モ ◆◆◆
南東に細長い伊予は、ことばの『揺れ』も幅広い。「伊予弁とは」と問われたら、「さい・ねや・ほうけ」と答えればよい。
「さい」は「なさる」で南予、「ねや」は呼びかけ言葉で中予、「ほうけ」は「そうですか」で東予。
他に「今治かんかん、西条のうえ、松山なもしで、宇和島さいやかんは同調を求める呼びかけ、のうえは「あのねェ」で、なもしも呼びかけの謙譲語、さいやさいと同根。
「なもし」も揺れる。東予で「のうし・のんし」、中予で「なもし、な・もし」、南予で「なあし、なし」と変わってくるのだが、「おわかりるかなもし?」。


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