よく使われる方言100語

あ〜お
あつかむ
南予 中予 東予
扱いの度が過ぎること。うるさくやかましいことを「アツカマシイ」という。扱うが転じたもの。ずうずうしいの意も。
【例】
「そないにアツカマんでもよかろがナ」
…「そんなにうるさく言わなくてもいいでしょうが」
「あいつ上座に座ってアツカマシイやっちゃのう」
…「あいつ、上座に座ってずうずうしい奴だなぁ」



いがる
南予 中予 東予
幼児がダダをこねる時に出すカン高い声。またその様子。
【例】
「子どもがイガリよろが。いつまでもイガラすんぞ。たいがいでなんとかせんか」
…「子どもがギイギイ声を出してわめいてるでしょう。なんとかしてやりなさい」



いきもって
南予 中予 東予
イキは行き、モッテは同左の継続をあらわす「ナガラ」、文語で「ツツ」。
※来もって、走りもって、しゃべりもって。動詞の連用形。同じ進行継続体に「ヨル」がある。行きヨル、来ヨル、見ヨルなど。
【例】
「イキモッテあらまし話します」
…「行きながら(道筋で)手短に説明します」



いこずねる
南予 中予 東予
ねじれ、曲がっていること、意地悪くひねくれていること。「いこ」は接頭語、「すねる」は拗ねる。盆栽などではほめことばに使われる。
【例】
「あいつはイコズネとるけんなぁ、好かんのよ」
…「あいつは性格がひねくれているからきらい」



いっぷり
南予 中予 東予
短気で偏屈もの。どこか一風かわった扱いにくい面を持つ人。「イップリカキ」「イップリカワキ」とも。
【例】
「ありゃイップリじゃけん、話の持って行きよがメンドイ」
…「あの人は変わり者だから、話しかけるには工夫がいる」



いなげ(な)
南予 中予 東予
変な、風変わりな、常態でないの意。異な怪(気)なからか。周囲と釣り合いのとれない風物とまた人。「異な事」の様子をいう。
【例】
「イナゲな格好して出歩かれんゼ、風(ふう)が悪いけん」
…「変な姿で外へ出てはいけないよ。体裁が悪いから」



いにし(な)
南予 中予 東予
去ぬる(帰る)途中の事。帰る道すがらをいう。行く途中は「イキシナ」になる。単に「イニシ」「イニガケ」とも。
【例】
「イニシナにちょっと買いモンしてイヌるけんな」
…「帰る途中で少し買い物をしてから帰りますよ」



うととる
南予 中予 東予
修理、手当て不能。寿命がつきた、参った、歌い尽くして息切れしたの意か。
【例】
「ウーン、こりゃウットテしもとる。どもこもならんねや」
…「これはすっかりダメです。手当ての施しようがない」



えせらいご
南予 中予 東予
「セライゴ」は競う子のこと。子がなくて養子をもらってから産まれた実子のこと。土佐では「養子憎み」という。
【例】
「あっこも難儀して養子をもろたのに、エセライゴができてしんどいのう」
…「あの家は養子が来て喜んでいたのに、実子ができたとは皮肉なものだなぁ」



おっくばみ
南予 中予 東予
座る、正座する。つくばいから出た語か。うづくまるのではなく、キチンと正座すること。主に幼児に対して使う。
【例】
「まぁこん子はかしこいなぁ。ちゃんとオックバミが出来るがな」
…「なんとこの子は正座が出来てる。かしこい子どもだねぇ」



おっとろしや
南予 中予 東予
「恐ろしや」の転だが、相手に威圧を感じた時、羨望の意も込めて感嘆詞のように使う。驚異、感嘆、賞賛の意がこもる。
【例】
「オットロシヤのう、ガイな家建てなはって」
…「すごいことですねぇ、大きな家を建てられて」



おっぱがつかん
南予 中予 東予
整理、整頓、後始末ができないこと。散らかして片付けるのにどこから手を付けてよいのやら、見当がたたない。
【例】
「こうざっぱにしとったら、どうもこうもオッパガツカン、どうならや」
…「こんなに乱雑にしておったら、片付けようがない。どうしたらいいのか」



おとどい
南予 中予 東予
オトウトの省略がオトト。兄弟、姉妹、きょうだい、はらからの意。
【例】
「やっぱりオトドイじゃの、することなすことツイじゃが」
…「さすがきょうだい。しぐさがそっくりですね」



おとみ
南予 中予 東予
オトミ(弟見)は共通語では「次の子をはらむ」ことだが、もらいものに対する形ばかりのお返しをいう。
【例】
「いっつもすまんなぁ、オトミがなんにものうて」
…「いつももらってありがとう、お返しがなくてすいません」
といってマッチの小箱、チリ紙などを添えて返すのが近所つきあいでの風習だった。



おなぐさみ
南予 中予 東予
野原や海辺に出て、仲間が集まって娯楽の食事をすること。手料理を重箱につめて、ムシロかゴザを広げた上で楽しむ。得に月後れのヒナ節句(4月3日)に行われた。子規も東京・根岸の病床で故郷松山での「オナグサミ」の風習をなつかしんでいる。お雛様のごちそうを平らげるところから「ヒナ荒らし」ともいう。

おなごし
南予 中予 東予
女(オナゴ)の衆、女中。オトコシは男の衆、下男。青年はワカイシ(衆)。
【例】
「炊き出しをするオナゴシの手ェはそろとるかの」
…「料理をつかさどる婦人の人数は十分ですか」
「今日はオナゴシの出が悪い」
…「今日は女性の出席者が少ない」



おまいすかく
南予 中予 東予
追従して、へつらいこびること。「売僧(まいそう)」から転じた語か。またその人を「オマイスカキ」という。品性下劣の意。「オヘツカキ」とも。
【例】
「あいつはオマイスカクけん、気ィつけえよ」
…「あの男は上司にへつらうから注意しなさい」



おんだい(げ)
南予 中予 東予
恩着せがましく、勿体ぶって。
【例】
「あいつはオンダイげなものいいするけん、頼みごとをするのは考えもんじゃ」
…「あの男は恩着せがましい口ぶりをするから、頼みごとは気安くできん」




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